私が縁を切りたかったのは初就職先のパート社員でした

私が縁を切りたかったのは初就職先のパート社員でした

専門学校中退後から長いことフリーターをやっていましたが、30歳手前になり「このままではまずい」と思い、職業安定所を通じて初就職しました。

その会社は家族経営の自動車部品下請け工場で、アットホームで雰囲気がいいと評判の会社でした。

しかし入社してみると、パートさんたちのほうが社長などの上層部よりも権力が強く、パワハラが当たり前のように起こっているブラック会社だったのです。

パートさん達の中でも特に悪質な人がいました。

その方は相手の立場は関係なくなにか自分が気に入らないことが少しでもあったらすぐにその人をいじめの対象にし、仕事もスムーズに行えない状況にさせていました。

新人は真っ先にいじめの対象にされます。

入社したての私もいじめられました。

無視する、睨んでくる、聞こえるように悪口を言う、仕事の妨害をしてくる...。

もうその姿は女王さながらで周りの人が皆「次に目をつけられるのは自分ではないか」と恐れていたのです。

上層部の血縁関係だから強気でいれたのだと思います。

毎日続くパワハラに1年間耐え、ついに耐えきれなくなった私は「縁切り神社」に行ってパート社員との縁を切ろうと思ったのです。

初就職先だから簡単に辞めたくはなかったですし、仕事内容自体は好きな分野だったので、そのパートさんがいなくなれば丸く収まるという浅はかな考えで参拝しました。

京都の有名な縁切り神社に参拝したのですが、貼ってある願い事の御札の内容が死に直結するような恐ろしいものが多く、人間の感情の恐ろしさを感じました。

また、更に効果があるとのことでご祈祷もしていただいたのですが、料金が高いという印象しかありませんでした。

その後2ヶ月たった頃、私はストレスからによる精神疾患に罹り、会社を辞めました。

よくよく考えれば最初からそうすべきだったのです。

周りの目より自分の体調のほうが大事なのです。

現在は少しずつ調子を取り戻し、短時間勤務から新しい職場で頑張っています。

一方、縁切りで会社からいなくなってほしいとお願いしたパート社員さんですが、私が辞めたあとにも懲りることなく新人社員をいじめていましたが、その新人社員にパワハラで訴えられて会社を解雇になり現在裁判中というのを風のうわさで聞きました。

長い期間かかりましたが、お願いどおりになったのではないかと思います。